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ひんまがり恋活

楽しい時間を過ごしたいだけ

ペアーズで会ってみた①据え膳男<前編>

いくら寂しさを紛らわす為にやっていると言っても、私も人間なのでヘコむことがあります。

 

遡ること約半年前。

初めて出会い系サイトというものを使ってみました。それがペアーズ。

 

最初の1ヶ月ほどで3人の方とお会いしたのですが、2人目にお会いした方が本当にタイプすぎてどうしようかと思いました。

 

メッセージやLINEのやりとりの段階ではそこまで魅力を感じていなかったんですが、頻繁に連絡をくれるので意を決して会ってみることにしたんです。

 

もし気が合わなかったら適当に理由つけて途中で切り上げようとか思いながら駅近辺で待ち合わせ。

 

男性は8個上の当時33歳の男性。

ぱっと見の印象は、ちょっと怖い。

 

かと思ったけどよくよく見ると結構なイケメン。

身長175cm以上あったと思うけど顔が小さい。

窪塚洋介RIZEJesseを足して2で割った感じ。

 

あ、ちょっとヤバい人かもしれないと思った。チャラそう。

がしかしここでそんな顔をするのは失礼だ。心の中にそっとしまう。

 

 

カフェに入って当たり障りない雑談。

がしかし、この男性(以下、窪塚)ものすごく話が面白かった。

 

海外を転々と数ヶ月滞在して地獄を見た話、とある事業に手を出して失敗と成功を味わった話、これから旅館を経営したいという話、趣味の話。

自分の知らない世界を知っている人が私は好きなので、とにかくすごく面白かった。

 

反面、話を聞きながら私が思ってしまったのは

 

「この人の話に勝てるエピソードって私ないわ・・・」

 

勝ち負けの話じゃないんだけどさ、話すからには面白い話を提供しなきゃと思ってしまった。

 

そっからもう私の調子はガタ落ち。

第一印象は普通だったのに話が面白くて楽しいもんだから、もうものすごくカッコよく見えてくる。

 

でもそれに対するアンサーをうまく返せない私。

へぇ~!すごい!そうなんですか!それで、どうなったんですか??みたいな事しか言えなかった気がする。

 

ほんで、カフェのテラスで一緒にコーヒー飲んでる時に窪塚がぽつりと言った一言。

 

「なんかさぁ、数時間前まで全くの他人だったのに今こうして会ってるのって不思議じゃない?俺、結構ロマンチストな部分があってそういうの考えちゃうんだよね。」

 

 

 

 

 

 

 

うわ何だよその台詞!クッサ!

って思った?思ったよね?君だよ君、これを見てる君。

 

ところがね、違うんですよ。

超タイプの異性に言われてみ?寒空の下で。

渋谷駅の道玄坂あたりのちょっと人混みから外れた場所で。

 

今このシチュエーションで、この人が言うからかっこいいんだと思った。何故こんなにも私のツボを分かっているのか?

 

渋谷の汚い空気でさえ、飲食店のネオンでさえこの台詞を引き立てる演出のように感じた。かっこいい。

しかも恥じらいが一切ない。余計かっこいい。

 

結局その時間にはカフェも閉まってしまったので、近くのお店でごはんご一緒して終電でさようなら。

 

前もって私の終電の時間を伝えていたので、それに間に合うように切り上げてくれた。

 

ただ、私は楽しんだけど窪塚を楽しませることは出来ず何とも不甲斐ないなぁと思っていたのですが、数日後またご飯の誘いが来てもう一度会うことに。

 

正直また会えるなんて思っていなかったので、内心舞い上がるあたくし。

もう前日に服を買いに行って、当日は早めに準備して化粧もばっちりで待ち合わせへ向かいました。

(もうちょっとラフな格好で行けばよかったと後々後悔。気合い入れすぎると変なファッションになるんだよ。)

 

食の趣味も合う方だったのでまた一緒にご飯を食べた後、突然長い沈黙が。

何か変な事でも言ってしまったかと思い、どうしたのか聞いてみると窪塚の口から思わぬ言葉が。

 

「今から家に来ない?

帰りは駅まで車で送るし、最近良いオーディオを買ったから一緒に曲を聴きたいと思って。俺もめりこっぺちゃんの好きな音楽好きだし。」

 

Repeat after me.

 

今から家に来ない?

 

もう一度。

 

今から家に来ない?

 

粋な誘い方じゃないっすか?私が免疫ないだけ?

今から家に来ない?まではわかる。問題はその後だ。

 

この後どうする?どっかでゆっくりする?とかありがちな誘いではなく私の好きなものを一緒に共有したいからという理由。

 

確かにペアーズで音楽関連のコミュニティが激しく一致していた。

好きな音楽のジャンルが窪塚と一致していたのだ。

 

もちろん私のことだからノコノコとついて行きましたよ。

出会ってまもない男の家に行くなんて10代の時以来なんでもうすごい緊張。

 

少しだけならと言いつつ、別にこの人だったらワンナイトで終わったとしてもいいやという気持ち3割、この人はきっとそんな事しないだろうなという気持ち7割。

 

「普段俺はこんなことしないから慣れていなくて」

と私とテーブルを挟んで向かい側に座る彼。

 

いや嘘だろ!慣れてない奴がここまで手馴れてるKAYO

 

ここは真正面に座られると余計緊張するので出来れば横に座ってほしかったけど私が不安になると思ったんだろうな。

 

 

コンクリート張りのお洒落な部屋。

間接照明が昨日まで他人だった二人を照らす。

壁に掛かっているバスキアの絵が私をほくそ笑むように見ていた。

 

ほんで音楽聞いて、うわぁーいい音だね~とか言って一緒に過ごしていたんですが、ここで私は大変な過ちを犯してしまった。

 

続く。