意図せずセフレが出来てしまった⑦
事を終えて、私は不思議と罪悪感が無かった。
割り切りの関係であって気持ちは入らないと思っていたから。
疲れ果てて眠る西野さんの横顔をずっと見ていた。
時刻にして丑三つ時。西野さんは朝5時から仕事だという。
本当にタフな人。
真実かどうかは定かじゃないが、西野さんは嘘をつかない。
多分本当に数時間後には仕事だ。
「はっ!俺とした事が。少し寝てしまった。」
「いいよ、疲れてんでしょ。少し寝なよ。」
少し休んで1時間後、ホテルを出た。
家路に向かっている途中
「今日はこのへんでもいい?この道からいく方が帰りやすいから。」
「大丈夫だよ、じゃあね。」
なんとなく、今日でもう終わりかなという気がした。
もう西野さんは目的を果たしたであろうから。
家につき私も眠りにつく。
取り返しがつかなくなるような予感がした。
西野さんではなく私が。
あらぬ感情が湧き上がりそうで怖かった。