飴とむっちり。

文才皆無の凡人OLが書くテンションガタ落ちブログ。不倫の話多めです。

約1ヶ月ぶりに会う

恋ではなく性欲が優って結局会ってきた。

一度冷静になって自分の本当の気持ちに気づき、もうこれからは完全にセフレとして心置き無く会えると思ったんだけど

 

あ、まだやっぱ好きかもと感じた。

想像ついてたことだけど。

 

飴ちゃんの望むようにはならないかもしれないけど、会いたい時に会えばいいと思うよ。

すごく無責任なのは分かってるけど、飴ちゃんがしたいようにすればいいと思う、俺は。

 

私が望むようには、って。

西野さんは私が望んでることって何だと思ってるんだろう。

 

西野さんはもしかしたら、私は離婚してほしいと思ってる、と感じているのかもしれない

 

 

西野さんがもし独身だったら私はこの人と結婚したいと思っただろう。

こんな人と結婚できるなら幸せだと思う。

西野さんの性格からして、私ともし結婚したとしても数年後には浮気されるんだろうがそのくらいいいわよと思うくらい幸せの方が勝つと思う。

 

家族思いで仕事も愛している素敵な人。

変なところで自信のない可愛い人。

 

愛すべき男。

 

彼から滲み出る優しさや安心感は私が見えない世界にいる彼の奥さんや愛すべき子供達からの恩恵ではないか。

彼を魅力的に仕立てているのは彼自身ではなく紛れもなく家族の存在や仕事だ。

 

それらが無くなれば、西野さんは私が好きな西野さんではなくなると確信している。

 

離婚を乗り越えて結ばれた不倫夫婦が長く続かないケースが多いのはそういう点もあるのではないかと思う。

 

 

 

 

西野さんは一度だけ私に説教じみたことを言ってきたことがある。

 

「俺の友達にもよくいるんだけどさぁ、結婚に拘りがないだとか今じゃないとか興味がないだとか言う奴いるけど、そんなこと言ってっと結局最後は1人で人生終えることになるんだよ。そんなんでお前はいいのか?って言うとそれは嫌だって言うんだよ。矛盾してるよな。

 

仕事だって遊びだって誰のためでもなく自分のためにやるなんて何が楽しいんだ?

 

1人で生きて結局最後に残るのはなんなんだって話だよ。おかしいんだよなみんな。」

 

今思えばとんでもない偏見である。

特に喧嘩したわけでもなければ雰囲気が悪かった訳でもないのに、この人はいきなりそんな話を私にぶつけてきた。

 

確かに結婚して家族が出来れば人生が豊かになるかもしれない。

守るべき存在のために努力するというのは1人で生きていくよりよっぽど有意義かもしれない。

 

だけど、それが全てなんだろうか?

家庭を持たないと絶対に幸せになれないのか?

独身で人生を終える人間は1人残らず全員不幸だったのか?

 

そんなことは無いと思う。幸か不幸かなんて捉え方次第で、どんな人生でも幸せな人は幸せで不幸な人は不幸なのではないか。

 

そこに結婚か独身かは全く関係ないのではないか。

 

なんて思ったりしたことがあったなーーーーなんて。

たまに思い出してもやっとする。

 

 

結婚か。

 

少し前までは絶対にしたいし子供もほしいと思っていた。

今は絶対というより、そういう人がいればしたいな、と少し敷居が下がった気がする。

 

私は稼いでいるわけではないので、何かあった時に自分だけの人生ではないという責任がついて回るのは今の自分には荷が重すぎる。だから色々と発展途上中なのだけど。

 

微笑ましい家族を見て嫉妬するような人間にはちょっとなりたくないなと思う。

 

私の数少ない友人の中に最近までどっぷり不倫にはまっていた子がいた。

相手は既婚者で子供はもう成人したかしてないかくらい。

奥さんと相当仲が悪いようで、その男曰く家事もまともにしなければほとんど家にもいないので家のことはその男が全てやっているという。

 

「まともに家事もできないのに奥さん離婚に応じてくれないんだって」

「奥さんだって不倫してるのに」

「私のほうが有能なのに、許せない」

「クソみたいな女」

「こんなに素敵な人をぞんざいに扱うなんて信じられない」

 

私のほうができる、私ならこうする、わたしならエトセトラ。

 

言うのは簡単である。

 

この子は一応人生の先輩でもあるのであまり批判はしないでいたが、我慢できず一度だけ私は言った。

 

「そんなに環境が悪いのに離婚しないなんて男もおかしいんじゃないですか。あまり鵜呑みにしないほうがいいんじゃないですか。」

 

そう言うと

 

「男だって悪いよ。ちゃんと奥さんと向き合ってこなかったんだから。だから向き合ってこなかった貴方も悪いよって私は言ったの。私はね、なんでもかんでも全て鵜呑みにするようなバカな女じゃないんだから。」

 

 

私の言いたかったことはそういうことではない。

そもそも仲が悪いとか離婚調停中だとか、そんなエピソード自体がフィクションなんじゃないのかと言いたかった。

 

言ったところで、この子はそんなこと聞ける精神状態ではないのがわかっていたから言わなかったけど。

 

人は自分が正しいと思ったことは絶対だと信じきる。

他人ではなく自分自身に洗脳されるのだ。

新興宗教よりもたちが悪い。

 

そのやりとりから結局私は嫌われてしまいしばらく連絡をとっていなかったけど、色々決意して男とはいつのまにか別れたらしく、飴ちゃんが言ってたことが最近やっとわかった。ごめんと連絡がきた。

 

この子は自分で自分を洗脳して、自分で洗脳を解いた。

 

 

全くお騒がせな女だと思った。

この子は昔からこうだ。

本当は小指で突けば死んでしまうくらい弱いのに強いふりをする。

弱いのなんてバレているんだから認めてしまえばいいのに。

そうしたらもっと魅力的に映るのに。

 

こんなふうに私の中にも思い違いのまま確信してしまっている何かがあるのかもしれない。

誰がどう見ても緑色なのに当本人は赤色だと思っていることなんて沢山あるんだろうなと思う。